本年も各塾の合格実績が出そろいましたので、下記の通り、表にまとめてみました。
私が各塾のHPから手作業で収集した情報なので、数字に誤りがある場合は、ご勘弁ください。
前年よりも合格者数を増やした塾は、表内の数字を赤字で記しています。
中学毎に合格者数を一番出した塾は、数字の背景色を黄色で記しています。
合格者数で見ると、今年もサピックスが圧勝。赤や黄が一杯です。そして、サピックスに早稲田アカデミーが続いています。
ただ、私は数だけでは塾を評価しません。やはり、合格率が重要だと考えます。
生徒数を公表しているのは、サピックス、グノーブル、早稲田アカデミーのみ。残念ながら分母を公表しない四谷大塚と日能研は評価できません。「数撃てば当たる」では、万が一にでも困るからです。
その生徒数ですが、サピックスは約5%、グノーブルは約14%、早稲田アカデミーも約6%と増えているので少子化の中、確かに中学受験の熱は右肩上がりのようですね。これからも、しばらくはこの傾向が続くでしょうから、タマくんも大変な時代に生まれたなと改めて思います。
また、自分の中学や大学受験の時に経験していますが、合格実績は、一人の人間が複数稼ぐので、上記表の数字だけを鵜呑みにするのは早々です。
そこで、もう一つ下記表を作ってみました。
いずれも試験日が2月1日のみの学校です。一人の人間が複数合格を勝ち取ることは出来ないので、塾の実力を計るのに参考になるのではと思います。
合格率で見ると、なんとグノーブルがサピックスを上回りました。まだ誤差の範囲ですが、今後も注視していきたいと思います。
ただグノーブルは御三家には健闘していますが、準御三家やそれに続く名門校まで範囲を広げるとサピックスにはかないません。また、その範囲では昨年よりも合格率を落としているので、上位層と中位層の開きが大きそうです。この辺はスタッフの配置の違い!?と勘ぐってしまいます。
やはり、総合力では、まだサピックスが一番といった所でしょうか。
そして最後に解せないのが、各塾の数字そのもの。
例えば開成中学の今年の合格者数は419名です。なのに、各塾の開成中学の合格者数を足すと、579名。この差は何!?って言いたくなります。
一人の子が複数の塾に通っていた!?
全くゼロとは言えませんが、開成に合格した子の100人以上がダブル塾だったなんて現実的に思えません。
塾によっては長期で通っていた子のみの実績をカウント。模試や夏季講習のみの生徒はカウントしていないと言ってますが、これが本当だとするならば、そのように数の根拠をオープンにしていない塾は数字そのものが信じられません。
我が子を塾に預ける上で合格実績数は大切な情報です。この辺はきちんとして欲しいものです。