低学年からの通塾について、多くの方が様々な意見を述べられています。
私も折角ですので、自分の経験をもとに、意見したいと思います。
結論から申し上げると、低学年からの通塾が「是」か「非」かは、中学受験を目指すなら「是」だと思っています。理由は、「有利」だからです。
まずは、サピックスに通わせて良かった点を列記します。
■サピックスに通わせて良かったこと
①毎日勉強する習慣が身に着いた
②学びの楽しさ、大切さを学ぶことが出来た
③勉強方針をサピックスが示してくれるので、進む方向を間違えにくい
④自己位置の把握が出来る
⑤中学受験に関する様々な情報を提供してくれる
といった感じでしょうか。
①②③は塾以外にも手段はあります。④も全国統一小学生テストで可能ですね。
⑤も情報化社会なので、別の手段で入手可能でしょう。
では、塾は不要かというとそうではありません。
多くの方が苦労されていると思いますが、我が子に勉強を教えるというのは、もの凄く大変なことです。親子でストレスを抱えたり、衝突したりして不毛な時間と体力を削るなら、プロに任せた方が、非常に効率的です。ただ、丸投げはダメです。きちんと親が管理しないと、お金と時間を無駄にします。
さらに塾には「勉強をする」という子供達が集まります。「勉強する」のが当たり前の環境。この環境に早くから身をおくことは、中学受験を目指す上では非常に重要だと思います。
また塾は、勉強だけでなく、情報も提供してくれるという利点があります。
サピックスでは、有名私立中学の校長先生達が、自校の教育方針やカルキュラム、大学進学実績や設備とかを説明した動画を視聴することが出来ます。HPとかには書いていない情報もあり、大変参考になりました。さらに、サピックスで、このランクのクラスにいれば、この学校に受かる可能性が高いかなど、過去のデータから教えてくれるのも参考になります。
ちなみに、サピックス入室を目指した当初は、募集停止を目の当たりにしたこともあり、低学年のうちに席を確保したいという目的もありました。
ただ、今はそれは、意味のないことだと思っています。サピックスでは、ちゃんと４年生、５年生、6年生からでも入れるよう、間口を用意してくれています。より優秀な生徒を確保するため、当然の戦略ですよね。ですので、きちんと勉強して実力をつけていれば、４年生以降でも十分合格出来るはずです。低学年から入ってエスカレーターで上がっていっても、実力がなければ低位置で苦労し、志望校に合格するのは困難でしょう。サピックス入室は志望校に合格する手段であり、目的にしてはいけないと思います。
最期に、低学年から塾に通わせるのは可哀そうだという意見がありますが、これは人によると思います。基本、子供は、学ぶことが好きだと思います。どう教えるか・伝えるかが重要で、これが下手だと、勉強嫌いな子になるのではないでしょうか。
サピックスは、教えるのが非常に上手なんだと思います。授業の動画を見るとそう思えますし、通っている子達を見ていも、学びを楽しんでいるように思えます。
