たまくんとの勉強日記

中学受験を最終目標とした長男タマくんとの勉強日記です。まだ低学年ですが、通塾などの習い事を通してタマくんの成長をご紹介しています。

大手塾の合格実績の比較と考察

大手塾の本年の中学受験の合格実績が出そろったので、自分なりに考察してみました。

ネット上ではブログなどを中心に「サピックスの勢いは衰えた!?」とか「サピックス一強時代の終わりの始まり!?」など、サピックスにとってネガティブな情報を目にする機会が多かったような気がしますが、はてさて。

まず私のサピックスの評価ですが変わりません。相変わらず、圧倒的な実績を誇っている塾だなと思います。

冒頭申し上げたネガティブ情報は、おそらく、
・上位校の合格者数が軒並み前年を割れた
・一方、早稲田アカデミーは前年より軒並み合格者数を増やした
が起因しているのだと思います。

以下表は大手塾の都内有名中学の合格者数の推移を表したものとなります。手集計なので誤っていたら、すみません。都内なので慶應も除外しています。

中学毎に一番の合格者数を出した塾は背景色を黄色に、そして各塾で前年よりも合格者数を増やした中学は文字色を赤にしています。

ご覧いただくとわかる通り、絶対数で見ると確かにサピックスは失速し、早稲田アカデミーの猛追を受けているように感じます。

でも、実態は違うと思っています。なぜなら、絶対数は当てにならないからです。重要なのは合格率です。ですので、分母である生徒数を公表しない塾は論外。まぁ、公表していても塾毎に生徒数の定義が異なるので、比較も難しいんですけどね。一人の子が複数合格を勝ち取るケースも多々あるでしょうし。

ただ気にするときりがないので単純に考えます。公開情報をもとに各塾の合格率を計算すると下記表の通り、サピックスとグノーブルの数値が群を抜いています。サピックスに関しては例年よりも合格率は改善しており、むしろ今年は好調だったとも言えます。というか、昨年が悪かったというべきでしょうか。

 

 

グノーブルは皆さんご存じの通り、元サピックス講師陣が独立して立ち上げた塾。学習カルキュラムや授業スタイルなどはサピックス同様と言われているので、現状はやはりサピックス教育カルキュラムが一番と言えるのではないかと思っています。

私が気になるのは早稲田アカデミーやグノーブルが生徒数を伸ばしているのに対して、サピックスは減っていること。合格実績よりも、こちらの方が心配になります。

実績は相変わらずなのに生徒は他塾に流れている!?何故でしょうか。保護者への負荷が高くて懸念されているのか、値段が高いのか、それとも他に理由があるのか!?

少子化に伴い、今年は中学受験に挑戦した子供の数は減少したとニュースで見ました。それなのに他塾は生徒数を増やしている。合格者数も増えているとなると、そもそも生徒数の定義にからくりがありそうですね。

さて大手塾の中では正直者!?のサピックスですが6年生の年間の授業料を150万とすると単純計算して4億5000万ほどの売上減。運用原価は印刷や紙代などは減るでしょうが、校舎維持や光熱費、そして人件費などは変わらないと思うので、かなりの減益額だと思います。

これがサービスの質の低下や値上げにつながらないことを祈ります。